著者:別形式 | Akashi, Masakazu / Saito, Yasuo / Yokouchi, Yasumichi / Muto, Yukimasa / Hatakeyama, Eiko / Nagato, Hisanori |
著者:所属(別形式) | Josai University, Faculty of Science / Josai University, Faculty of Science / Josai University, Faculty of Science / Josai University, Faculty of Science / Josai University, Faculty of Science / Josai University, Faculty of Science |
抄録 | 一輪車運動を体育科学の観点から総合的に研究し, 一輪運動の有効性を解明しようとするもので, 今回は, 一輪車運動の合理性, また, 運動の基調となる動きを, 写真分析及び筋の活動条件から, 熟練者群と未熟練者群を比較検討した。その結果は次のとおりであった。 1)一輪車運動の基調は, 乗用時にペダル踏み運動で, 一輪車と上肢が同時に反対方向へ回転することにより, 縦軸及び横軸との支点を保つことが明らかになった。 2) 乗用時の速度は, 熟練者で, 平均時速5.98kmであり, 未熟練者で, 平均時速7.85kmであり, 未熟練者は熟練者に比較し, 適当に加速する傾向が明らかになった。 3) 乗用時の上肢の動きは, 未熟練者は, 熟練者に比較し, 重心及び肩, 肘, 手首の動きが大きく, 上肢の動きも顕著であった。 4) 一輪車の合理性は, 熟練者は, 未熟練者に比較し, 上肢及び下肢の調整力が適切に発揮し, 横軸の回転を最少限に制御し, 力を縦軸へ適切に転換する運動技術を修得しているので, 一輪車乗用を合理的に行なっていることが明らかになった。 以上のことから, 一輪車運動は, 反射神経と平衡感覚を養う運動刺激として, 有効であると思われる。今後は, 速度と運動効率の問題に取組むと共にエネルギー系の運動強度の問題についても検討を加えたい。 |