抄録 | 今回は, 体育実技の毎授業時に12分間走を取り入れ, 4月の授業開始より夏期休暇までと, 夏期休暇終了後の9月の授業開始より12月の冬期休暇に入るまで実施してきて, そのトレーニングの効果が, どの程度みる事が出来るか, 各休暇に入る前と休暇終了後に年間4回の踏台昇降運動を実施し, その結果から身体効率指数と平常脈の平均値より12分間走を実施していないグループと比較してみた。その結果, 踏台昇降テストの2回目と4回目に, トレーニング効果を示している傾向を顕著に現わしており, 特に12分間走を実施していたグループについては, 非常に良く現われていた。尚, 今回は, 平常脈や踏台昇降運動を測定するについて, 授業開始前の休憩時間に体育館内で運動をしており, 充分な休息が取れず, 完全な安静状態を保ってから測定するのがむずかしく, 特に平常脈などは, 多少高い値を示していたのではないかと思われる。しかし, この様な条件下においても, 予想通りの結果を得ることができ, もう少し, 条件を整えて測定すれば, より12分間走実施に関する効果が顕著に現われる事と思われる。尚, これらの結果より得たトレーニング効果というものを基に, 更に学生の体力増進させるべく, 体育実技の授業を充実させていく様努力していきたいと思う。 |